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男性不妊と妊活サプリの関係性は?効果が出るまでの時間やおすすめ栄養素を解説

コラムイメージ写真

奥様と二人三脚で妊活に取り組む男性が増えつつあります。その理由のひとつとして、男性不妊への関心が高まっていることが挙げられます。
芸能人など、著名な人々が一般的な人よりもはるかに高い年齢で子宝に恵まれたというニュースをよく見かけますよね。「高い年齢で子どもを授かること」にどんな苦労が秘められているのか、著名人の妊活ブログや妊活インスタグラムによって多くの人々に知られるようになりました。赤裸々につづられる不妊検査や不妊治療の日々は、著名人も一般の人々も決して変わりません。

検査を受ける勇気と日々の妊活に取り組む努力、そして不妊治療に立ち向かう大変さは、多くの人が共感できるものではないでしょうか。そんな妊活をサポートしてくれる心強いサポーターが「サプリメント」です。今は男性妊活サプリメントが注目を集めています。

なぜ妊活サプリが人気なの?

なぜ妊活サプリが人気なのでしょうか。それは、妊活にとって「食生活の見直し」がとても重要だからです。私たちは、食べたもので身体を作り、生きるエネルギーを作っています。食べ物が私たちの身体のコンディションや健康に大きな影響を与えます。

それは妊活も同じです。妊活というと精子の数や運動率といった数値や性交が可能かどうか、そればかりに目がいきがちですよね。でも本来は、性交を行う本能も、精子や卵子といったものも、私たちの命ある身体があってこそ。健康があってこそなのです。

男性不妊への食生活改善の重要性

精管の詰まりや生まれつきの途切れ、精巣の静脈にコブができて造精機能に悪影響を与える精索静脈瘤といったなどの、明らかに造精機能や精子に影響が出る病気がもとで不妊になっているのであれば、その治療を行えば受精に至るかもしれません。しかし、原因がはっきりしないのに、精子の数が少なかったり、精子の運動率が低かったり、精子の奇形率が高い場合もあります。そういった場合は、精子の数と質が高くなることを目的に、食生活や生活習慣を改善していくしかありません。

精巣の中で精子が作られるまでに、約74日間かかると言われています。さらに40cmほどの長さを持つ精管の中を約14日間かけて通過し、成熟していきます。つまり、精子は誕生してから射精され女性の胎内へと冒険の旅に出るまで88日間、約3ヶ月もの時間をかけて成長していくのです。この成長の長い時間の終わりに、精嚢(せいのう)と呼ばれる膀胱の隣にある場所で分泌液と混じり精液となります。精子が作られる精巣の働きが悪ければ、精子の数や運動率に問題が生じることがあります。

また精子のもとになる精原細胞や細胞分裂、DNAのコピーなど、細胞が精子になるまでの過程に問題が起きれば、やはり正常な精子には育ちません。さらに精子と混ざり合う精液の成分に有用な栄養素が足りないと、運動率や運動率を維持する力が落ちてしまうこともあります。代謝や細胞分裂に関わる成分、体液に含まれるビタミンやミネラル、アミノ酸といった重要な成分も、すべて体調が整っており、健康な食生活を行うことで吸収されたり体内で合成されたりするものです。

だからこそ、妊活中の食生活は重要なのです。精原細胞の細胞分裂やDNAのコピーに関わる栄養素や、精液内に含まれ精子にパワーを与える栄養素をしっかり食べなければなりません。

サプリを活用しよう!

でも、妊活を行うのは働き盛りの年齢の男性が中心です。仕事が非常に忙しくて、食事に気をつかえないという方も多いでしょう。またプレッシャーやストレスは妊活に悪影響を及ぼします。「ちゃんと栄養をとらなくちゃ」というプレッシャーは、やがてストレスに変わってしまうでしょう。

そこで人気を呼んでいるのがサプリメントです。サプリメントなら、手軽に無駄なく短時間で必要な栄養だけを補給することができます。時間がなくてパンをかじるだけの朝食にも、外食が多い昼食にも、時間が遅く脂っこいものになりがちな夕食にも、栄養をプラスできるのです。

さらに妊活に必要な栄養素のなかには、食べ物から必要量を摂取することが難しいものや、カロリー摂取量の点から食べ物の量を加減した方が良いものもあります。男性のメタボリックシンドロームや肥満・生活習慣病は、やはり不妊の原因になることがあります。できるだけ適度なカロリーの食事を心がけたいものです。男性妊活に必要な成分をしっかり補い、さらに男性のストレスフリーで健康な生活を維持するために欠かせないサポーター、それが男性妊活サプリメントです。
それでは、男性妊活サプリメントを選ぶなら欠かしたくない成分について、ご紹介していきます。

妊活サプリの効果が現れるタイミング

サプリメントは薬ではなく、日々の食事で不足する栄養素を補うためのものです。そのため、様々な要因が考えられる男性不妊の場合、時間がかかり、即効性というものはありません。その効果が出てくるまで、最低でも3ヶ月は必要と考えた方がいいでしょう。

そして目安となるこの「3ヶ月」ですが、これは新しい精子が作られ、成長し、一人前になるまでの期間を指します。つまり、サプリメントの効果が表れる場合は、四カ月目からです。しかし、精子の質というのは、目で確かめられるものではありません。

ではどうやってその効果を確認したらいいのか?それは、“サプリの服用を始めてから体調が良くなった”、または“やる気が出て調子がいい”など、そういった今までと比較し良くなったかどうか等をその判断基準にしてみるといいでしょう。

それでもどうにも漠然としていて、なんだか自分の感覚だけでは頼りない、ということであれば、病院(泌尿器科、不妊治療専門病院、産婦人科など)で保険適応の精液検査を定期的に行い、結果を比較するのもいいかもしれません。精子の質や量を確認できるものなので原因を明確にすることができます。

男性妊活におすすめな栄養素

妊活している男性に積極的に摂取していただきたい栄養素の代表に「亜鉛」「マカ」「コエンザイムQ10」「ポリアミン」」があります。それぞれどのような効果が期待できるかや効率的に摂取する方法をご紹介します。

亜鉛

男性妊活と言えば、まず最初に名が挙がってくるのが亜鉛です。滋養強壮や健康な精子の生成など、男性の妊活には必須です。

男性の勃起障がいで亜鉛のサプリメントを摂取している場合、個人差はあるようですが、早い人になると翌朝には「朝だち」していた、という人も中にはいるようです。これは稀なケースかもしれませんが、長い間、朝だちをしていなかったような人のほうが、意外に効果を感じやすいところがあるようです。

また、男性の精子の数を増やすのに、亜鉛のサプリメントを摂取している人がいると思いますが、即効性はないと考えておいたほうがいいでしょう。これはサプリに効果がないのではなく、精子自体が一人前になるまでに70日間ほどかかると言われているからです。まさに、“ローマは一日でならず”!僅か一日や二日でいきなり精子の量が増えることはないと心しておいてください。薬ほどの即効性はありませんが、その分副作用も小さく、体への負担も少ないのがサプリメントのいいところです。焦らずゆっくりした気持ちで効果が出るのを待つほうがストレスにもなりません。

亜鉛のベストな摂り方

亜鉛はサプリメントの中でも吸収率が低いという特徴があります。朝食後や昼食後の30分から1時間くらいの、吸収率の良い時間帯に摂ることをお勧めします。起床直後や空腹時は、胃に負担がかかるため、できるだけ避けましょう。

また、亜鉛はビタミンCとクエン酸と一緒に摂ると吸収率が向上します。サプリだけでなく、食事の際もビタミンCとクエン酸を含む食べ物を意識するようにしましょう。

マカ

亜鉛と共に、男性妊活の代名詞とも言えるのが「マカ」。マカの一日の摂取量の目安としては、1,000mgから3,000mgといわれています。ただ、ほかのサプリメントと併せて摂取している場合には、他の成分との兼ね合いや相性などもあります。ですので、不妊治療を専門とする医師や薬局の薬剤師などに相談しながら、記載の摂取量を守っていくのが好ましいでしょう。

また、マカのサプリメントのみの摂取でも、薬ではないとはいえ副作用が出ることもあります。少量からはじめは摂取し、体調を見ながら自分に適した量を見定めていくようにしましょう。

マカのベストな摂り方

サプリメントの食べ方に、特に決まりはありませんが、1日の摂取量を数回に分けて摂るようにした方が、体への負担も少なくすみません。空腹時の摂取は、胃もたれの原因にもなりかねませんので、食後の摂取をおすすめします。粉末の場合は、食事と一緒の摂取がいいでしょう。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、美容成分や若返り成分として知っているという方も多いのではないでしょうか。コエンザイムQ10は、ユビキノンとも呼ばれるもので、かつてはビタミンの一種と考えられていました。なぜ若返りの成分とされているのかというと、コエンザイムQ10がエネルギー生成と活性酸素除去に大きく貢献しているからです。

コエンザイムQ10は、細胞の中のミトコンドリア内で行われている、クエン酸回路というエネルギー生成に欠かせない成分です。さらに強い抗酸化作用を持っており、老化や細胞のキズの原因とされる活性酸素を除去する力もあります。活性酸素から細胞やDNAを守るため、健全な細胞分裂やDNAのコピーミスを助ける働きも持ちます。美容に欠かせない素肌のターンオーバーも細胞分裂が基盤となった新陳代謝です。そのため、コエンザイムQ10は元気とキレイのもとと考えられているのです。そしてこの細胞分裂の正常化やエネルギー生成、活性酸素の除去作用は、健康で元気な精子を作るためにも欠かせません。

コエンザイムQ10は20歳を過ぎるとどんどん低下していきます。そのため、加齢とともに私たちは疲れやすくなったり、素肌のターンオーバーが遅くなったりするのです。そして目には見えなくても、確実に精子はダメージを受けます。精子はとても細胞分裂が活発で、さらにとても大切なDNA情報を乗せて運びます。精子自体もコエンザイムQ10を含むミトコンドリアをエンジン代わりに背負っています。

でも、コエンザイムQ10が減少すると、精子自体の数が減ったり、きちんと細胞分裂が行われなかったり、運動性が悪くなってしまうのです。コエンザイムQ10が減少する理由には、加齢のほかにストレスや喫煙習慣・薬の摂取などが考えられます。またコエンザイムQ10はイワシや豚肉などに含まれていますが、必要量に比べ可食部分の含有量が非常に少なく、食べもので補うことはかなり困難です。

そこで、年とともに減少の一途をたどるコエンザイムQ10もサプリメントで補う人が増えているのです。サプリの質も重要で、コエンザイムQ10の酸化型を使用しているか還元型を使用しているかでパワーも大きく違ってきます。酸化型は体内で一度還元型に戻す必要があり、その際数が減ってしまいます。一方還元型はそのまま働くので、還元型コエンザイムQ10を使用しているサプリを選ぶ必要があります。

ポリアミン

ポリアミンはアミノ酸から作られる、アミノ酸と似た成分のひとつです。これも年齢によって減少してしまいます。ポリアミンはだいたい20種類以上存在しますが、人体で特に重要なのはプトレッシン・スペルミジン・スペルミンです。

まずプトレッシンが合成され、そこからスペルミジン、そして最後にスペルミンが合成されます。スペルミンはとても活性が強く、精液にたくさん含まれています。そしてスペルミンは精子の形成に非常に重要な役割を果たしています。さらにスペルミンや亜鉛などが多く含まれる質の高い精液に存在する精子ほど、運動性が高く元気とも言われています。

年齢によって減少してしまうポリアミンは、大豆由来のソイポリアで補うことができます。これにはスペルミンの前段階にあたるスペルミジンが多く含まれています。

それぞれのサプリを別々に飲むより、妊活専用サプリがおすすめな理由

これ以外にも、非常に高い抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE、シトルリン、妊活成分として人気の葉酸や粘膜や細胞の健康、代謝に欠かせないビタミンB群など、妊活に役立つ栄養素はまだまだあります。これらの成分を単独で摂れるサプリメントも多く販売されていますが、おすすめしたいのは男性妊活専用にさまざまな栄養成分をしっかりと詰め込んだサプリメントです。仕事が忙しすぎると、つい食事を摂ることすら忘れてしまう……なんてことはありませんか?また夜が遅くて朝はギリギリまで寝ていたいので、朝食は抜きがちなんてこともありますよね。

そんな忙しすぎる男性にとって、毎回の食事に合わせてサプリメントを何種類も飲むことは不可能といえるでしょう。外回りのお仕事が多い方や出張が多い方などは、サプリメントを持って歩くだけでも面倒ですよね。またサプリメントに含まれる成分同士の飲み合わせもあります。ある成分の吸収を別の成分が阻害してしまったり、逆に吸収を助ける成分と一緒に摂りすぎて過剰摂取になってしまったりすることも考えられます。

そこで、男性妊活専用のサプリメントがオススメなのです。男性妊活専用のサプリメントなら、必要な成分だけを必要な量だけ、極めて良いバランスで補うことができます。しかも持ち歩くのはたった一種類なので、包装によっては簡単に持ち歩くことができますよね。

飲み忘れを防ぎ、きちんと食事も食べる習慣を身につけるには、お昼に食べるものとサプリメントを一緒にスマホで撮影、SNSで奥様に報告すると良いですよ。それだけならメールチェックのついでにできますし、報告されなければ奥様も「今日は忙しくてお昼が食べられなかったんだな、夕食は胃に優しいものにしよう」など献立も考えやすくなります。また奥様から「今日は写真が届いていないけれど、ご飯とサプリはどうしたの?」と連絡が来て、「あ!飲まなきゃ」と思いだせるようになるかもしれませんね。

数カ月を目安に長期的スパンで効果を期待

サプリメントの効果を「妊娠」と考えるならば、その摂取期間を具体的にお伝えするのは、なかなか難しいものがあります。良質な睡眠や、バランスのいい食事など、妊娠に至るまでにはほかの要素も関わってくるからです。

また、その人その人のサプリメントに対する感性の良し悪しや、体そのものの個体差というのがあります。摂取して3カ月ほどで妊娠したという人もかなり多くいますし、1カ月で妊娠した、なんていう人もいるぐらいです。

なににせよ体質を改善すること自体、時間がかかるもの。だいたい2〜3ヶ月目ぐらいから徐々に変化するケースが多いです。なるべくなら半年ほど摂取してみるといいでしょう。ただし、マカもいいことばかりではありません。先ほどもお伝えしたように、サプリメントは小さくても副作用が出ることもあり、マカの場合、逆にホルモンバランスが崩れてしまうようなケースもあります。体調がすぐれないなど何らかの異変があれば、摂取をすぐに中止してください。

何よりサプリメントの効果を期待するあまり、妊娠はまだかまだかと日を数え、それが返ってストレスとなることもあります。男性は特に妊活自体にまだまだ抵抗感のある人も多いと思われます。奥様も夫のサプリメントの飲み忘れなどに目くじらを立てず、広く穏やかな心で一緒に妊活に取り組まれるといいでしょう。

【この記事の監修】

江夏 徳寿(えなつ のりとし)

医師、英(はなぶさ)メンズクリニック 院長。鹿児島大学医学部卒業、神戸大学大学院医学研究科卒業。生殖医療専門医。泌尿器科専門医。指導医。
大学卒業後、済生会福岡総合病院にて研修医として従事。その後亀田総合病院にて泌尿器科後期研修医プログラムを終了し、より専門的な分野を学ぶために神戸大学附属病院へ転職。
男性不妊を専門として臨床経験を積む傍ら、神戸大学大学院へ進学し研究にも従事した。
大学院卒業後は神戸大学にて教鞭をとりつつ、泌尿器科全般の臨床に従事し、腹腔鏡手術の技術認定医も取得。
神戸医療センター西市民病院副医長を経て、専門分野をより深く極めるために英ウィメンズクリニックへ就職。
男性不妊に留まらず、不妊をトータルで診療するために、婦人科診療も行っている。

二宮 英樹(にのみや ひでき)

医師、データサイエンティスト。福岡県出身。東京大学医学部卒業。専攻は公衆衛生学。
東京大学医学部卒業後、関西医科大学枚方病院、セレオ八王子メディカルクリニックなどで診療に従事。薬や手術に頼るだけではなく、コミュニケーションや触れ合いを活かした診療をモットーに患者との対話を重視する一方、データサイエンティストという異色の肩書きを持ち、医療技術や医薬品などの有効性について原典にあたり、評価手法やデータの有効性について常に確認を欠かさない。
地域包括ケア研究所にて医療局長を務め、医療者として地域社会のひとりひとりのための医療や正しい知識の普及活動に従事している。これまでヘルスケアメディアを通じて、正しく、分かりやすい健康情報の発信に携わってきており、医療や健康は一人ひとりの個人差がとても大きいため、個人にあわせた情報を記事で発信することの難しさを実感。情報を丁寧に紐解くことで、自分にあった正しい情報が分かるような発信を心がけている。

阿部 裕紀(あべ ひろき)

薬剤師。東京都出身。星薬科大学薬学部卒業。専攻は薬物治療学。
現在、化粧品会社に製造責任者という立場で品質管理などに携わる傍ら、薬に頼らないセルフケア(予防)を追求し、啓蒙活動を行う。ドラッグストアでの勤務経験を活かし、ライフスタイルに合わせた健康食品やサプリメントのアドバイスなども行う。 個人的には、薬はあまり好きではなく、自然なもの(食品に近いもの)で身体の不調を治すことを常に考え、アドバイスを行っている。

本記事の執筆者

ベビーライフ研究所編集部

ベビーライフ研究所編集部
ベビーライフ研究所では、妊活に取り組む多くのご夫婦に向けたシリンジ法のキットや栄養補給サプリメント等の商品を取り扱っています。
私たちが長年培ってきた妊活の知識や経験を活かして、より多くの方に正しい情報を発信いたします。

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